治療方針
治療方針
ヒトの口腔内には、上顎・下顎合わせて永久歯では28本(親不知がある人は32本)、乳歯では20本の歯が生えています。
一見、単純に並んでいるように見えるこれらの歯ですが、1本1本がそれぞれの方向・角度で複雑に咬み合って、バランスを取っているのです。
例えば、髪の毛や魚の小骨1本口の中に入ったときのことを思い出してみてください。容易に気がつき、そのままではバランスがとれずうまく噛めません。
髪の毛や小骨の場合取り出せば済むことですが、歯並びがよくなかったり歯が抜けてしまっている部分がある場合では、放っておくと虫歯や歯周病のリスクが高くなり、咬み合わせのバランスが悪い状態も長期間続きます。
その結果、虫歯や歯周病、歯が移動(歯列不正)したり、顎関節に負担がかかったり(顎関節症)と、さまざまな病気を起こす危険性があります。
もちろん、歯並びがよく咬み合わせのバランスが良い状態の方でも、きちんとしたブラッシングを行っていないと、虫歯や歯周病になります。
全身の健康(基礎体力・免疫力・精神)を保つために、毎日の食生活は欠かせません。
その毎食の栄養摂取を担っているのが、お口の中の健康です。ですから、かみ合わせのバランスは非常に大切なのです。